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聖ゼバルド教会を後にして、一路デューラーハウスへ。2回目のニュルンベルクは、LEEくんのお連れ合いYさんと二人だった。LEEくんとのお付き合いは細く長くずいぶんになるのだけれど、今回彼女とお会いできたのは何だかとっても嬉しく感謝だった。愛しい家族に囲まれつつもご自分のペースをしっかり保っている女性・・そんな自然体がとても心地よかったのだ。

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教会を出てすぐ目に飛び込んできたのは、こちら。何とも美しい装飾である! 飾り窓のような出窓のようなもの。よくよく街を見渡すと、あちこちに見られた。当時の繁栄ぶりがうかがえる。

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デューラーの家は中世の趣そのままに残る古い城門のすぐ近くにあった。いにしえからこのあたり一帯は、どれほど栄えていたのだろうか。当時の息づかいが今でも聞こえそうなほどである。
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2008.12.29 Herrgotts-kirche
おもちゃのように愛らしいローテンブルクを後にして、ブュルツブルクを目指しつつ、途中でヘルゴット教会へまわっていただく。ここは昨晩見せていただいたガイドブックによれば「特に観光名所ではないが、ヘルゴット教会のリーメンシュナイダーの作品だけでも一見の価値はある」とのこと。それだけのためにどうしよう・・と迷いつつも、やはり寄っていただくことにした。

ここは車でなければちょっと来られないような場所だった。ロマンティック街道から少しそれて数キロ。静かな田舎道の横に小さな教会がたたずむ。降りて地名を確認したら、そのままずばりHerrgotts-kircheという地名だった! 近くには指ぬき博物館もあるそう。
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都会的なベルリンもよいけれど、こんなのどかな風景は本当にほっとする。日本でもローカルで暮らすことが多い私なので、思わず大きく深呼吸・・。ゆっくりと小さな教会を目指す。お墓も併設されていて、典型的なローカルの教会といったたたずまい。日本のお寺ともどこか似ている。初フランス旅行の時に訪ねたテゼ共同体の小さな教会にもひどく雰囲気が似ていた。
この村で生まれて結婚をし、そしてお墓に葬られる。毎日曜日はこの教会に集って・・なんていう人々のことを想像すると、そんな小さなエリアでは暮らしたことがないのでうらやましさと共にかすかな恐怖を覚えた。それは何だか遠い映画の世界のようだ。

お昼は閉めてしまうらしかったが、ちょうどお昼前に到着したのでギリギリセーフ。古めかしくて重たいドアに手をかける・・。リーメンシュナイダーの傑作は、残念ながら改修工事中だった。しかしそれにしても足場のすき間から観られるマリアの美しいこと! 全景が観られたらもちろんよかったのだけれど、部分ずつでも鑑賞できたことはやはり幸せだった。
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彼の作品を越えるマリア像に、これまで出会ったことがない。清楚さとはかなさと力強さと美しさと・・様々なマリアのエッセンスが見事に調和されていた。
たとえばマリア像や絵画を観るとき、ついその作家の近くにいた女性たちに思いを寄せる。母親であったり姉妹であったり、連れ合いであったり恋人であったり・・。彼らの愛しい人々の面影が何らかの形で表現され作品化されていることが多いように思う。リーメンシュナイダーの大切な女性は、果たしてどんな人々だったのだろうか。

(作成中・・)
未アップだった画像を追加したので、過去の記事ですが上に持ってきますね。

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快適なLくん宅で朝を迎えた。時差はやっぱりあるのだけれど、それほどひどくはなくて特に問題なし。
Lくんは、実は朝は得意じゃないらしい・・。私もあまり得意じゃないのだけれど、ちょっと勝てたかも(笑)。お子さんたちが学校や幼稚園へ出かける頃、まだ冬のドイツは真っ暗。子どもたちは偉いなぁ。毎日お疲れさま!

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おやつや飲み物を持参して、Lくんの運転でリーメンシュナイダー巡りをするために車へ乗り込む。ヨーロッパは今回で4度目の旅行なのだけど、幸いというか何というかいつも個人旅行で一人または友人と二人か3人旅行のみ。新婚旅行で来たかったのは山々だが、当時はまだまだ高くて学生&プータローの二人にはとても無理でした(汗)。
個人旅行で気をつけることは、「出来れば観光地にはあまり行かない」ことだろうか。スリを始め何かと怖いことが多いのだ。パリもずいぶん物騒になっているらしく、3度訪ねても私は怖い思いはしていないものの、「お金持ち」な日本人は狙われやすいらしい。
そんなわけで、まさかドイツの観光名所ローテンブルクを訪れることになるとは思ってもいなかった。しかもロマンチック街道を、友人のドライバー付きだなんて・・Lくん、本当にありがとうございました♪ 二人で学生YMCAの話や教会の話題などに華が咲く。「辺境の女王」と命名されてしまった(笑)。くっきりとした色彩の美しいフランケン地方の広大な畑は、以前訪ねたフランスのディジョン近郊の村の様子にも似ていた。

ドイツは特に第2次大戦で壊滅的な被害に遭っているので、戦後に復興された街も多いのだが、ローテンブルクは戦災にも遭わずにそのまま素朴な街並みが残されていた。その様子は以前訪れたベルギーのブルージュにもよく似ていたのだが、Lくん曰く「ヨーロッパの田舎町は、どこも似ているのかもしれませんね」と。そうかもしれないななぁ。

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古い城壁に囲まれたローテンブルクの街並みはとても愛らしく魅力にあふれていたが、私を捉えたものはここでもお土産屋さんやかわいいグッズではなくて教会や宗教芸術の数々だった。
最初に訪ねたかった教会はまだ開館まで少しだけ時間があったので、Lくんに導かれて近くの気持ちのよいスポットへ連れて行っていただく。
ドイツの冬の朝はゆっくりだ。ようやく霧が少しずつ晴れて、朝陽が差し込めてくる・・美しい。冷たい空気が少しずつやわらいで、じんわりと微笑んでいくかのようだ。ヨーロッパはほぼ冬しか訪れていないのだが、元々北国生まれなのでどこかその方が肌に合っているのかもしれない。
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城壁の近くにマリオネット劇場のようなものがあって、とても気になった。上演時間までは間があったので観ることはかなわなかったけれど、オペラファンとしては見逃せない。ハイドンはマリオネットオペラを書いているし、モーツァルトのオペラもマリオネット上演されることがあるらしい。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」でも、マリアと子どもたちがマリオネットを演じているシーンが挟まれていたっけ。

リーメンシュナイダーの習作(だったと思うが)があるというFranziskanerKircheを訪ねる。そこを訪ねて気付いたのだが、ローテンブルクの聖ヤコブ教会のオルガンCDを持っていたのだ! 訪ねることがなかったら、それも「ヨーロッパのオルガンCD」の1枚として私のコレクションの中で埋もれていたことだろう。リーメンシュナイダーの「聖血祭壇」でも知られるメジャーな聖ヤコブ教会のディスクは既に2枚ほどあったので、マイナーな(笑)FranziskanerKircheのディスクを求めた。何せ曲目に好きなラインベルガーのソナタ3番があったのだ♪

オルガンは比較的新しいものに感じたが、その装飾が昨日訪れたニュルンベルクのフラウエン教会の装飾にも似て・・非常に好感を抱いた。このオルガンは、19世紀末にニュルンベルクのビルダーが製作したものだとか。納得である。
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礼拝堂は2つあった。手前に1つと、奥にもう1つ。こういうスタイルは私は初めて観た。その境界上部にはまた別のオルガンがあって、この場所に置かれているのも初めてだった。
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お目当てのリーメンシュナイダーは奥に・・。ドキドキしながら接近する。教会の名前にもゆかりの聖フランチェスコが掘られていたのだが、人物はもちろんその背景の立体感に圧倒された。この人は・・何という才能があるのだろう!! 石の様子を見て感動させられたのは初めてかもしれない。
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次に目指すのは、いよいよリーメンシュナイダー作「聖血祭壇」のある聖ヤコブ教会だった。
2006年のドイツ旅行記は、こちらからどうぞ☆
時々更新中です。( ^^)/\(^^ )

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この教会はファイトストシュの「受胎告知」が有名でこれ見たさに訪れたのですが、今回のドイツ旅行では初めて訪れた教会で思いがけずに大ヒットでした。その直前に待ち合わせをしたLくんとしばらく駅で会えなかったのですが、そんなことは問題ないぐらい。
ゆっくり時間をかけたら半日はつぶれるほど、キリスト教芸術作品にあふれた教会でした。一度目はLくんから丁寧な説明を聞きながら(母国語って、ありがたいですね。感涙)ただひたすらに作品の美しさに胸を打たれました。美しいマリアにかわいらしい天使たち。そして作品は思っていたよりもずっと大きかった!
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この教会が忘れられなくなったのは、ベルリンへ戻る直前にオルガンコンサートへ足を運んだからです。今度はLくんのお連れ合いのYさんがお付き合いしてくださいました。アドヴェントのこの時期、毎日お昼にミニコンサートがあるそうで、これを逃してはいけない!ととっても楽しみにニュルンベルクを再訪しました。
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午前中にもう1つのファイトストシュの作品のあるゼバルドゥス教会を訪れ、デューラーの生家も訪ねる。そしていよいよコンサート開始時刻の12:15分。ラフな格好で解説を始めた比較的若め(に見えた)の男性Matthias Ankがオルガニストでした。
最初の演奏曲目はパッヘルベルのトッカータ ホ短調。パッヘルベルということでそれほどの期待はしていなかったのですが、1曲目が始まって雷に打たれてしまいました! 久しぶりにヨーロッパの聖堂で大オルガンの音色を聞いたと言うことが、感銘を深めたことは間違いないのですが、こんなに素晴らしいパッヘルベルの演奏は初めて聞きました♪ 石造りの聖堂に響き渡るオルガンの音色と地響きのようなペダル低音の音・・。思わず涙がこぼれそうでした。

パッヘルベルは「カノン」でも知られる南ドイツ地方のオルガニストで、バッハの長兄も彼に師事をしており、作風としては比較的素朴で温かみはあるよい作品ですが、「素晴らしい」という感じともまた違います。レベル的に言いますと、オルガン初心者が導入に弾くような感じ。でもこのコンサートで彼の演奏はそんなこれまでの私の甘い考えをくつがえしてくれました。ちなみにコンサートプログラムは、最初にパッヘルベル、次に20世紀現代ドイツの作曲家ボルネフェルトによる現代風コラール、真ん中にモーツァルトのアダージョ ヘ短調、再び現代のボルネフェルト、そしてラストもパッヘルベルです。
それでもパッヘルベルはまったく他の作曲家に見劣りしませんでした。いやいや、真に恐れ入りました・・。m(_"_)m

驚いたのはもう1つ。この教会はメインのオルガンが3つありました。大オルガン、中オルガン、小オルガンという感じでしょうか。他に可動式のオルガンも2つぐらいあって、さすがヨーロッパ! コンサートではどれを使うのかなぁと思っていたら、何とalle drei Orgeln(3つのオルガン全部)。へぇ・・オルガニストはいちいちコンソールを移動して大変ねぇと思っていたら甘かった。1つのコンソールで3台が演奏可能なのです!
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コンサートプログラムの真ん中で演奏されたモーツァルトは、2台のオルガンから音色が聞こえてこれまたびっくり。こういうのって、ヨーロッパではよくあるのでしょうか? 私自身は初めての体験でした。ドイツはひどい戦災に遭った地域が多く、ニュルンベルクも街の8-9割が壊滅的な状態だったそうです。ファイトストシュの「受胎告知」などは疎開をしていたようですが、オルガンは出来なかったでしょうね・・(涙)。
そういうこともあって、新たに新設・増設されたときにコンピュータ制御でハイテク技術の導入が可能だったのでしょうか? ここは詳しい方にお聞きしたいところでした。コンサート終了後に少しだけオルガニストにお訊ねをしましたが(Yさんがドイツ語で聞いてくださいました)、彼は時間がなくてほんの2-3言を交わしたのみ。

最後のパッヘルベルでは、星の形をしたツィンベルシュテルンがきらきらと輝かしい音色を加えて、まさに由緒正しいドイツのクリスマスの雰囲気を堪能することが出来ました・・♪
ローレンツ教会はこの時期、ぜひ再び訪れてみたいです。連日無料コンサートに通うのもいいなぁ。

▼MittagsKonzert▼ 2006 Lorenzkirche Nurnberg

J.Pachelbel(1653-1706)
 Toccata in e
 "Nun komm,der Heiden Heiland"
Helmut Bornefeld(1906-1990)
 Advents-Miniaturen I アドヴェントのコラールが4曲
W.A.Mozart(1756-1791)
 Adagio - Allegro -Adagio(f-moll/F-Dur)
Helmut Bornefeld(1906-1990)
 Advents-Miniaturen Ⅱ アドヴェントのコラールが3曲
J.Pachelbel(1653-1706)
 "Allein Gott in der Hoh sein Ehr" Zwei Choralbearbeitungen

この教会のオルガンの音色とアンク氏の演奏は、日本でも購入できます。ナクソスから出ています。
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ファイトストシュとローレンツ教会にひとまず別れを告げ、次はニュルンベルク名物のクリスマス市を眺めつつマルクト広場に面するフラウエン(聖母)教会を訪ねる。フランス風に言うと「ノートル・ダム教会」になるだろうか。カトリックの教会だった。
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外の華やかさや喧噪とはうって変わり、しんとした静けさの中に浮かび上がる宗教芸術作品の数々。やはりクリスマス市よりも、教会巡りの方が個人的にはずっと楽しい♪
自分でも驚くほどクリスマス・マルクト(クリスマス市)ではほとんど買い物をしなかったのだけれど、私にとってクリスマス市は教会巡りをする途中の風景でしかなかったのかもしれない(笑)。
教会の入り口を入ったらすぐに、大きめのショップがあった。ゆっくり見られなかったけれど、これはクリスマス市にあやかっての販売? かわいらしいクリスマス製品が多かったように思う。

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中は思っていたよりも広くなく、薄暗かった。いつも教会に入ってつい確認するのは、オルガンの位置。どこにあるかを発見すると、自然に顔がほころぶ。この教会は右手前方にオルガンがあり、近寄って確かめたらクライス社の作品だった。日本にも数台入っているメーカー。そう言えば、昨年京都でレッスンを受けたパブロさんのレッスンでお借りした楽器も、クライスだったっけ。京都で弾いてみた印象では、古楽にはあまり向かずにロマン派以降がベター・・という感じでした。
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たとえばローレンツ教会もそうであったように、通常は後方2階席にオルガンが設置されていることも多いのだが、この教会は2階席はいたってシンプル。むしろ外側に時計が設置されていたりして、そのあたりがマルクト教会らしいのかな?
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ドイツでは至る所でクリスマスの喜びと装飾にあふれていたのだが、そのどれもが決して華美すぎることはなく、オブラートで包んだかのようなふわっと優しくどこか控えめなことに好感を抱いた。日本へ戻ってから、むやみににぎやかなクリスマスツリーなどを見てちょっと辟易とするのだが、元々キリスト教国ではないのだしそれはしょうがないのだろう。

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この教会のアドヴェントクランツ(ろうそくを立てるもの)や祭壇内陣のもみの木もそうだった。よくも悪くも(?)、現在のクリスマスのイメージや装飾は、ドイツがメインだということが今回の限られた旅行の範囲内でよくわかった。キリストゆかりのパレスチナのクリスマスは、果たしてどんな感じなのだろうか・・。

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2度目のドイツ旅行は、期せずして中世キリスト教芸術作品を堪能する旅となった。これなどもまさに中世の香りがする・・。バロックやロココも魅力的だが、中世の素朴な信仰や作品はなおよい。パリでもクリュニー美術館ですっかり圧倒され、魅力にとりつかれたっけ。
決して多くはない宗教芸術作品をゆっくり味わっていたら、外から音楽が聞こえる! どうやら野外の小さなステージでミニコンサートが始まったらしい。
「この季節、よくチャリティコンサートもしているんですよ」とLEEくんが教えてくださった。
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私たちが聞いた演奏は、盲学校の生徒たちによるもの。クリスマスキャロルなどが奏され、マルクト広場はまさにクリスマスムード満点☆
クリスマス前のこの時期にまさかドイツへ来られるなんて。自分でも予期していない出来事だったので、美しい風景や音楽に触れてもどこかまだ半信半疑だった。
ニュルンベルク名物だという金の輪っかに触らされて(笑)、その後は足早にアウトバーン経由でフランケン地方へと向かった。
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2度目のドイツ旅行での移動は、快適さと戸惑いと両方だった。2度目とは言っても、よくよく考えたら前回はヨーロッパの旅友でもあるスコットランド在住(当時)のMさんと一緒だった。彼女は英語はもちろん、片言のドイツ語も話せたのでそう言えばすっかりリードしてくださっていたのだ。

今回の目的地は友人訪問をメインに、まずはYさんのおられるベルリン近郊と、そしてLくんファミリーのおられるフランケン地方(バイエルン北部)。
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この間、ICE(ドイツの特急)で4-5時間。私にはちょうど白河~弘前ぐらいで、おまけに乗り換えもないのでむしろ快適。飛行機での移動も可能なようだが、ドイツの列車はとても快適だし迷わずそちらを選択した。
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結果的に、それは正しい選択だった。ついつい欲張りなスケジュールになりがちな渡欧旅行。そんな身体を電車で休ませることが出来たから。
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オランダでトランジットをして、ベルリン空港へ。ここではYさんが迎えに来てくださって二人で街まで移動。バスに乗る前に翌日の一日券も買い方を教えてくださって、問題なし。翌日の一人でのバス&電車もそれなりにクリアできた。
困ったのは、ベルリン~ニュルンベルクの移動だった。朝はあまり時間がなかったのに小雨が降っている。今回の旅行では唯一この時だけ、タクシーを利用。ただしパリのようにある場所に車が停車しているスタイルのようだったのだが、その場所がよく分からない。昨日歩いた教会方面を目指したらタクシーが何台か停まっていて一安心。ツォー駅を目指してもらう。ちょうど5ユーロだったろうか。チップを1ユーロ渡す。
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次の電車が何番線か何時発か分からなかったので、近くにいた若い女性に英語で訊ねたら丁寧に教えてくれた。が! 券売機でチケットの買い方が分からない・・。以前パリからフランクフルトinをしたのだが、あの時の券売機とも違う。「英語」を選択しても、固有名詞はドイツ語なのでやはりあまり分からない。(-_-;;)
しばらくやってみたけれど分からなくて(初乗りとかだけでも分かるとよかったのだが)、しょうがなくその場はあきらめて電車に乗った。チケットなしは車掌がまわって来た場合にペナルティがあるとは聞いていたのだが、語学の問題でしょうがない。「言葉が分からなくて・・」とひたすら謝ろうと覚悟を決めた。1駅だったので車掌さんは来なかったけれど、来たら本当にまずいらしい。

ベルリン駅に着いたら、今度は何番線から発かがよく分からない。また人に訊ねたが、彼はトルコ人らしくて英語が通じない。そのうちに何となく分かって、無事にホームも確認。その後は食料を少し調達した。
電車に乗り込むも、「私の席はどこ??」とまた人に訊ねる。分からないときは訊ねるのがいちばん。ヽ(^_^;) そして、大抵親切に教えてくれる。
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やっと席を発見したら、日本にはないサービスに驚く。席の上に「ベルリン~ニュルンベルク」とどこまで行くのかが書いてあるのだ! すごいな~。
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さらにスマートなのは、Yさんが事前に教えてくださってDB(ドイツ・バーン)のサイトでチケットのネット予約をしたのだけれど、その情報をプリントアウトして持参すると席にいたままでバーコードで「ピッ」と読み取り、予約時のクレジットカードで決済。すごい・・すごいぞ~。ドイツは日本並みかそれ以上にスマートなことが多いのだ。スマートじゃないのは、ドイツ語の出来ない私だけ。(-_-;;)

何度かベルリンの券売機にトライしてやっぱり分からず、いちいち人に訊ねた。3度目ぐらいだったろうか、オペラを観に行く前に「どうせまた分からないだろうな・・」と券売機に対決したら、今度は何となく分かったのだ! おまけに駅の時刻表の見方も突然分かるようになった。誰にも教わっていないのに・・。
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一度慣れると合理的なドイツのこと、本当にスムーズになってくる。ベルリンから電車で移動できるようになり(パリでメトロではなくて、SNCFを利用するような感じ♪)移動時間も短縮出来るようになった。

帰りのフライトのために、最終日に再びベルリン空港を目指すのだが、ちょっぴり観光をしつつちょっぴり道に迷い、そして公園でワーグナー様の銅像に遭遇。
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パイプを持った優しいドイツ人に声をかけられて無事にバスに乗れた話もあるのだけれど、それはまた後日☆
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ベルリンの楽譜屋で思いがけないよい買い物をして、そのままポツダムを目指した。今回、1年でもっとも多忙な時期に旅行を敢行したこともあって事前の予習や準備があまり出来なかったのだが、それでもポツダムのサンスーシ宮殿はぜひ訪れてみたかった。

そう言えば、ヨーロッパ旅行は4度目になるのに、案外と宮殿や城は訪れていない。記憶に残るのはスコットランドのエディンバラ城のみで、ヴェルサイユすらまだ。どことなく物騒に思えて、観光地は微妙に避けていることも一理ある。
※追記:ドイツ・ドレスデンのツヴィンガー宮殿(MIDI付き)も過去に訪れていました。
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前日にベルリンの空港でCeciliaさんが翌日分の「一日券」も購入してくださったので、バス&電車で独りでも何とか移動が出来た。しかし、これは後に自分一人で移動するときに、「そう言えば、ドイツ語出来ないんだった・・」とすっかり忘れる一因ともなる。(-_-;;)
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1時半にポツダム駅で待ち合わせ。ドイツは戦災に遭っている地域が限りなく多いので、現代的な駅舎や建物も大変多い。それは時に心地よかったり、時に居心地が悪かったり。しかし全般にドイツは、日本人には合っていることと思う。

ポツダムの駅前からトラムに乗って、サンスーシ宮殿の近くまで。ちょっと降り過ごしたが、あまり問題はなかった。それにしても地元在住者が一緒だと、何とありがたいことか!
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「夏には緑が多くて、もっと美しいのよ」とCeciliaさんはおっしゃるが、いつも冬か初春にしかヨーロッパに訪れていない私には、冬のサンスーシ宮殿もまた充分に美しかった。
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書籍や映像で観たあの建物が目の前に広がる! サンスーシ宮殿は、フリードリヒ大王が演奏しているこの絵画でくっきりとインプットされていた。後生の作であるそうだが、この中にはバッハの息子で「ベルリンのバッハ」と呼ばれたエマニュエル・バッハも描かれている。エマニュエルの曲は、以前フルートの立花千春さんとご一緒させていただいた時に、ハンブルガーソナタをチェンバロで演奏したっけ♪ 確かに雅な作品だったなぁ。

この頃、バロックのアンサンブルや伴奏をする機会がずいぶんと増えたので、やはりこのような当時の建築物に少しでも多く触れるのは演奏をする上でもぜんぜん違うことだろう。どれほど優美で優雅だったことだろうか・・。
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中国茶館を観た後に、Ceciliaさんもまだ行ってなかったという新宮殿を訪れた。先ほどは黄色だったが、今度はピンク! しかしどちらも美しいことは間違いない。喜んで写真を撮っていたのは、実は裏側だった・・。
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表にまわって、有料ガイドがありちょうどこれから始まることを知る。ドイツ語の解説だったのであまり真剣には聞かなかったのだけれど、これほど華麗な宮殿は個人的に初めてだったので、1部屋ごとがいちいち興味深かった♪

特に最初に出会うグロテスクで美しいグロッタホールは、まだ観ぬノイシュヴァンシュタイン城を思わせた。ハプスブルグ家に嫁いだシシィとも親戚関係にあったルードヴィヒ2世の一室にもどこか似たような・・重苦しい豪華さ。ワーグナーの楽劇にも通ずるような。
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最後に観たホールは、どうしてここまで天井が高い必要があるの?と思えなくもなかったが、これまたまだ観ぬエカテリーナゆかりのサンクトペテルブルグを思った。ヨーロッパではよくあることなのだが、ただあんぐりと口を開けて見渡してしまう。

どの部屋を観ても、浮かんでくるのはその時代の美しい音楽たち。どんな衣装でどんな楽器で、そしてどんな音楽が奏でられたのだろうか? 空想の音楽会はそれだけでも胸の高鳴る思いだった。
以前購入したCDのセットで、エラート製だったろうか。「空想の音楽会」シリーズというのがあって購入した。ここにもサンスーシ宮殿は入っていたと思う。改めて再鑑賞したい。
半日お付き合いしてくださり、夜にはご自宅で晩ご飯をご馳走してくださったCeciliaさん。本当にありがとうございました☆
ベルリンでの二日目、心優しきSさんと別れた後、近くのスーパーでお水やグミを買い込んで(グミには目がありません・・)朝に鐘の音を聞いた教会へ足を運ぶ。残念ながら、カトリック教会なのに閉まっていました。最近はカトリックでも、保安のためか閉めているところが増えているようです。残念でした・・。
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宿のすぐ近くにお薦めの楽譜屋さんがあるというので、少々迷いつつも行ってみました。何故迷ったかというと、そこは自由閲覧が出来なくて見たい楽譜をあらかじめ指定しなければいけなかったからです。
バッハやブクステフーデは大体あるしなぁ。コラール曲集もずいぶん持っているしなぁ。言葉も怪しいし、かえって近くのケーテ・コルヴィッツ美術館へ行こうか・・と真剣に考えながら、取りあえずお店に入っていました。
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いんちきな英語とさらに片言のドイツ語で楽譜閲覧を頼んでみました。今思えば、まるで英国人のようなジェントルな対応の店員さん。というよりは、むしろ学芸員と言った感じの落ち着いたスタッフたち。
まずは英語で「オルガンの楽譜を閲覧したいのですが・・」
彼は優しく「特にご希望の作曲家はありますか?」
うーん・・「では、カルク・エレールトを」。彼は個人的に好きな作曲家です。レーガーほどはコミコミしていなくて、私のレベルにはちょうどいい感じなのです。何冊か見せてもらって、「Jesu,meine Freude」のシンフォニーコラールの楽譜を買うことにしました。もっと小さな同名のコラールはコンサートでも演奏したことがあるのですが、大きめな曲の楽譜はまだ持っていませんでした。来年のコンサートで弾くにはよいかも♪
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冷やかし程度に入ったお店で、すっかりはまった単純な私。何人か作曲家の作品を見せてもらって、次はいんちきドイツ語で「Choralvorspiele KirchenJahr」(教会暦によるコラール作品集)を言ったら、それも出してくれました。
日本ではそれなりに値段はするのですが、わざわざ買うほどではなかった「133choralvorspiele」がさすがに日本の半値以下で買えるので、思わず全3巻をお買い上げ。当たり前と言えば言えるのですが、以前フランスでドイツの楽譜を買おうとしたらやっぱりそれなりに高かったのです。

調子に乗ってドイツ語で「オルガンと器楽の楽譜を見せてください」と言ったら、ずいぶんたくさんありました。
Ceciliaさんとポツダムのサン・スーシ宮殿へ行く約束の時間が迫っていたのでざざっとでしたが眺めて、合計6冊で1万円弱。きっと日本では2-3万円はするだろう楽譜をゲットしてかなり満足でした♪
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(ベルリンのハウプトバーンホフにて。スワロフスキーのツリー☆)

ベルリン最初の夜、ちょっとしたハプニングがありました。
今回も(!)安いチケットを探したら、KLMのオランダ乗り換えがよさそうでそれに決定。オランダはまだ行ったことがないのですが、空港だけでも楽しかったなぁ。今回は予算と日程の都合で見送りましたが、次回はぜひストップオーバーしたいです♪
ベルリンの空港に友人Yさんが迎えに来てくださり、二人でバスで街まで。フランス在住のSさんもベルリンへちょうどいらしていて、3人でプチオフ☆ 初めてのベルリンと久しぶりのドイツ。風景はやはり「ドイツ」で、フランスの街並みを見慣れているととても直線的に感じます。そして少しクールな感じでしょうか。

美味しいビールと料理をいただき(実は今回はあまり時間がなくて、ゆっくりレストランでいただいた食事はこれのみでした!)、3人でそれぞれ帰路へ。Sさんは同じ宿だったので、すっかりロングフライトでお疲れモードの私は二人にお任せモードになっていて、連れて行かれるままになっていました(えへへ、すみません。ありがとうございました)。
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(YさんとSさん)
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が、ホテルに着いたら、何とレセプションが閉まっていたのです! Yさんに紹介していただいた格安のホテルだったのですが、格安はこういう所に出るのですね(汗)。でもそれ以外は快適に過ごせました。トイレは共用だったけれどシャワーは部屋に付いていたし、後の2泊のホテルもやはりトイレ共用、部屋にはシャワー付きでした。
ベルリンのハウプトバーンホフのレストランで食事をいただいたのですが、その会計が異様に遅かった。なかなかテーブルに店員が来てくれない・・。電車からバスへ乗り換えるときも、バスがなかなか来なくてひたすら待つ。そんなタイムラグ故に、11時を5分ほど過ぎていたのだそうです。

Sさんは焦っていろいろ対応してくれたのですが、レセプションは電話をしても出ない。取りあえずSさんのお部屋に入れていただきました。広いお部屋だったけれど、シングルのベッドで二人はちょっと無理・・。
彼女はトラブルに慣れているのか、すぐにYさんに電話をしてくださって、お疲れなのにそちらに泊まってくださって私には自分の部屋を提供してくださったのです! 何というありがたい人なのでしょう・・。(/_;)/~~

申し訳なくも私はゆっくりと寝かせていただいて、旅の疲れを取ることが出来たのでした。Sさん、本当にありがとう~! でもいつも別のことでもさり気なく助けたり助けられたりで(楽譜とか、いろいろね・・♪)持つべきものはお友だちですね。まだ数回しかお会いしていないのに、大切な人になりました。うふ。(^-^)ノ゛

翌日の朝、ドイツの朝はまだ真っ暗! 8時過ぎにようやく日が差してきます。子どもたちは暗い中を登校するのだそうです。すごいねぇ。
ホテルのSさんの部屋からは近くの教会が見えるのですが、その鐘の音が聞こえてきました・・カーンカーンカーン・・。
ヨーロッパでも友人たちの優しさと温かさに触れて、朝にはこんなステキな鐘の音を聞けるなんて。本来めげることがあまり多くなく「何とかなるさ」というタチなのですが、本当にちょっと無理しても来られてよかったな・・と、ベルリンで初めて迎えた朝は感謝でいっぱいだったのでした☆
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(ホテルにて。Sさん♪)