久しぶりに再会した大学の先輩Wさんと、夜遅くまで話し込む。大学時代と今は二人とも環境も価値観も少しずつ異なっているけれど、でも何だか今の方がより落ち着いて互いに向き合えるように思います。歳を取ったこともあるでしょうね(笑)。
彼女は学生の頃からバリバリとフェミニズムにも敏感で、対して私はジェンダーの視点はほぼゼロ。今では信じられないことです・・。r(^_^;)

宿は今回Wさんにおまかせをしてしまったのですが鎌倉でよいホテルが見つからなくて、少し離れた新横浜の格安ホテルに宿泊。弘前にもあって泊まったことがありますが、スーパーホテルです。以前ベルギーのブリュッセルで泊まったホリデイイン・エクスプレス(だったかな?)に妙に似ていました。部屋はそれほど広くないし、ツインと言ってもWベッドと2階に小さめのベッドがあるのです。不思議〜。二人で下で寝てもよかったけれど、スリムなWさんが上で寝てくださいました。

翌日の旅程はあまり決めていなかったのですが、まずは鎌倉駅まで行ってコインロッカーに荷物を預ける。そう大きくはない街のお店が並ぶ通りを歩き始めたのですが、どの店も小さめでかわいらしくてよい雰囲気♪ ついついあちこちのぞいてしまいます。私は薄めの洋服でコートはロッカーに預けたので、ちょうどよく見つけたリーズナブルなストールを1枚買ってはおりました。
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最初はWさんのご希望で日本画家の鏑木清方美術館へ。美人画で有名な画家だそうです。意識的に鑑賞するのは初めてだったかもしれませんが、独特の淡いやわらかい色合いでたちまちその魅力に引き込まれました。
鏑木氏の別荘と作品が死後に鎌倉市に譲られて小さな美術館になっているのですが、とても落ち着いたこじんまりとした雰囲気でまるで京都の銀閣寺や金閣寺周辺の住宅街にもよく似た空気が漂っていました。

いくつか気に入った作品はポストカードなどを買い求めたのですが、葉書になっていなくて大変気に入ったのは、挿絵画で泉鏡花作品だったでしょうか。小説のために書かれたものでしたが、何とリードオルガン(足踏みオルガン)を弾いている女性の挿絵でした! 収納されている引き出しの中で見かけたのですが、和の雰囲気とヨーロッパの19世紀末や20世紀初頭の香りがほどよく混ざっていてしばらく眺めていました。

他には「一葉女子の墓」や「津軽海峡」(華厳の滝で投身する前の青年の姿)「ごぜ」、そしてシスターと少女を描いた「教誨」などが印象に残った作品たちです。
美人画と言っても彼の作品は、江戸時代や明治の頃の風俗が自然体で美しく描かれています。「たった100年前ぐらいにこうだったのか」と今さら驚くほど、今では望みたくても望めないような懐かしい風景が生き生きと描かれていました。
そして画家の作品を観てよく思うことなのですが、彼の愛しいパートナーはやはり鏑木作品の美人画のような美しい女性でした・・♪
(続 く)
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